前回、「(精神科の)病院の「空気感」について」お話ししました。
今回は、前回を踏まえて、病院の探し方、選び方についてお話ししていきます。
まず精神系の病院を探している方の多くは、(精神系の病気と診断される前ですが)、その方にでる症状として次のものがあげられると思います。
・意識(意識混濁・意識狭窄・意識変容)
・見当識(見当識障害)
・知能・記憶(記銘力障害・健忘)
・知覚(錯覚・幻覚)
・思考(思路障害・思考内容の異常)
・気分・感情(うつ状態・情動麻痺)
・意欲・行動(意欲減退・意欲亢進)
・自我意識(離人症・解離)
これらの症状で、精神的にも身体的にも厳しい状態の中での初診や通院ですから、受付を始めとする周囲の椅子や観葉植物は関係ないかも知れません。しかし、その病院を取り巻く環境はすでにその病院の医師の一部であると私は強く感じています。
医師も人間ですから、見た目や年齢や漂う雰囲気には差があります。しかし、医師の患者さんへの視線、意識、気づかいは、待合室の椅子の配置、壁紙の色、流れる音楽、観葉植物、受付の対応にも影響を及ぼしていると感じます。
言い換えると、クリニックで見える景色は主治医の人なりの投影であると(独断との批判を承知の上ですけど…)と思います。
次回は社労士として私が実際に訪問したクリニックのエピソードをお話ししようと思います。