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障害年金の対象となる病気 ~糖尿病~

糖尿病は「日本人の国民病」であると言われています。
厚生労働省の2016年調査によると、日本人の糖尿病またはその疑いがあるとされる人は約2千万人とされています。これは国民の5、6人に1人の割合です。
その糖尿病について、障害年金請求の話を含め、詳しくお話します。

1.糖尿病とはどんな病気か

健康診断チェック
・糖尿病とは血糖値が高い状態が続く病気であること。

・1型糖尿病(自己免疫等が原因でインスリンが分泌されない、若年層に多い)と            2型糖尿病(生活習慣病などを要因として中高年以降に多い)がある。

・2型糖尿病は無症状のままに静かに進行する。
初期の段階では2型糖尿病はほぼ無症状だが放置すると静かに進行してやがて様々な合併症が現れて生活の質(QOL)が低下する。

2.糖尿病の合併症とはどんな症状があるか

血圧測定
・急性合併症
極端な血糖値の異常による意識障害、糖尿病昏睡

・神経障害
感覚障害、自律神経の障害など

・網膜症
網膜の障害が広範囲か黄斑部に出ないと自覚症状は出にくい

・大血管障害
糖尿病による粥状動脈硬化。進行すると脳梗塞や心筋梗塞など発症。

・易感染症、足病変
免疫機能が低下し感染しやすくなる。足指の変形や壊疽など。

・腎症
高血糖状態が続くことで毛細血管などの細い血管が傷み腎臓機能が低下する病気のこと。腎症は糖尿病発症から10-15年くらいで現れるとされ、糖尿病患者の20-40%が発症すると考えられている。
※腎症は早期段階では無症状(早期腎症)だが、やがて尿検査でたんぱく尿が実と認められ(顕性腎症)、進行するとむくみや全身倦怠感、貧血症状が現われるようになり、最終的には(腎不全)の状態になる。
腎不全になると透析療法や腎移植などの治療が必要となる。
現在、透析療法を始める人の原因疾患の第一位が糖尿病腎症である。

3.糖尿病の治療の基本について

健康診断チェック
・現在において糖尿病は完治する病気ではないこと。

・何よりも血糖値を良好な範囲にコントロールすること。
(血糖値をコントロール出来れば合併症を防ぐことができ、健康な人と同等の生活の質や寿命の維持も可能であること)
【血糖の目標値=採血検査によるHbA1cの値(%)】
血糖値正常化の目標値      6.0未満
合併予防のための目標値     7.0未満
治療強化が困難な際の目標値   8.0未満
上記のHbA1cの目標値を決めて「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の実践。
合併症予防するためにはHbA1cが7.0未満になるようにすること。

4.糖尿病で障害年金は受給できるのか

年金手帳

5.日本人と糖尿病

サラダ
冒頭でも言いましたが、糖尿病は「日本人の国民病」であると言われています。

厚生労働省の2016年調査によると、日本人の糖尿病またはその疑いがあるとされる人は約2千万人とされています。これは国民の5、6人に1人の割合です。
欧米人に比べて日本人はインスリンというホルモンの分泌する力が弱いために、昨今のような食べる環境が溢れる状態ではどうしても食べ過ぎの状態が続きます。
欧米人のように太り過ぎの身体に至る前に膵臓が疲弊した結果、糖尿病を発症する傾向にあるとも言われます。
食べてもインスリンが多く分泌されるのであれば、糖尿病よりも先に大肥満体形になっていることが考えられますが、これは起源を辿れば狩猟民族(欧米人)と農耕民族(日本人)の違いでもあるかと思われます。

しかし、日本人の食事の欧米化で高カロリー摂取が常態化し生活環境が近代化し、運動不足が重なれば糖尿病が国民病となるのもうなずけるのです。
「食事制限での楽しみが奪われる」という印象が強くて、食べるのを我慢するという治療がこれまでの主流でしたが、近年では薬物療法や栄養の取り方指導などの研究が進み治療も進んできた感があります。病気とされても希望を失わずに工夫を暮らしながら仕事に生活に取り組みが必要です。

6.障害年金をお考えのあなたに

手のひらにハートたち
繰り返しになりますが、糖尿病は症状がゆっくり進行していく病気です。
そのため、症状が日常生活や仕事に支障がでるようになったころには、障害年金を申請しようとしても、初診日が証明できない、身体が思うように動かせない、高齢(65歳以上)になってしまった、ということで障害年金の請求ができないことがあります。

今、あなたの症状が、現時点では障害年金の認定基準に該当しなかったとしても、初めて病院で糖尿病と診断された日がわかる診療報酬明細書(レセプト)や領収書、お薬手帳などは必ず保管しておくことをお勧めします。これらは、障害年金の請求時に必要になるものです。

糖尿病との闘病の中で、安心と生活の大きな支えとして障害年金をお考えの方は、ご連絡ください。初回のご面談、ご相談は無料です。あなたからのご連絡をお待ちしています。

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